研修形態の比較と最近注目の研修
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実施する研修の形態により費用や教育担当者の作業負荷、研修効果が異なります。
その関係を次の表にまとめました。
外部研修
・外部研修を職員全員に受けさせる場合を想定しました。
・1回1万円・人とした場合は、費用が最大となりますが、教育担当者の負荷は最もかかりません。
・ただ、職員全員を外部研修に出す方式は現実的ではなく、実際は人数を絞って研修に行かせ、戻ってから事業所内で研修結果を共有する方式が採られます。
・事業所内で研修結果を共有するというものの、実際には、外部研修を受けた一部の受講者に研修効果が限定され、職場全体の改善・改革には繋がらないケースがほとんどです。
・職員が研修テーマを選定するケースも多く、必ずしも事業所として必要な研修が実施されていない事もあります。
集合研修(事業所内)
・事業所内で外部講師を招いて集合研修を行う形態です。
・職員全員が同じ研修を受けるので、研修効果は最も優れていますが、講師の選定や日程調整、研修場所の確保等、最も教育担当者の作業負荷がかかります。
・専任の教育担当者を確保できる場合は可能ですが、兼任の場合は全職員の研修実施のために一時的に業務が集中し、他の業務との関係で、時には教育担当者の業務がパンクしてしまう場合もあります。
個人学習
・Webやインターネットを使った学習形態です。
・IT機器が使えない職員には、研修テキストをコピーして提供するなどの配慮が必要となります。
・販売提供されている教材をうまく活用すれば、費用をかけずに研修ができます。
・研修効果が少し低いので、必ずテストを実施し、職員の理解度を確認します。
・職員の学習状況をパソコンで一括管理ができるので、教育担当者の作業負荷が少なくなります。
ブレンド方式
・Web研修、外部研修、事業所内研修を組み合わせる研修形態です。
・各研修形態の「いいとこ取り」をする考え方で、最近、関心が高まっています。
・研修費用の安いWeb研修を基本として、テーマや受講する人数等により、外部研修や事業所内研修を組み合わせます。
・高い研修効果が期待できるとともに、教育担当者の作業負荷も比較的軽く、研修コストも安く抑えられます。
・研修計画を立てるのが少し大変ですが、近年、最も注目されている研修形態です。
提供するメディア(サービス)と研修形態の関係
介護のひきだしは、あらゆる研修形態に合わせられるように考慮されています。
事業所にとって最も運営しやすい研修形態、受講者にとって最も受講しやすい形態を選択し、最も効果的でかつ受講率の上がる研修形態を組み合わせることができます。
提供するメディア(サービス)と適合する研修形態の関係を次の表にまとめました。