インフルエンザの流行時期は、例年12月から3月下旬で、1月末から2月上旬にかけてピークを
迎えます。国立感染症研究所感染症疫学センター インフルエンザ流行レベルマップからも読み
取れるように12月頃から急激に患者数が増えていることがわかります。
ワクチン接種を受けた高齢者は、死亡の危険が 1/5に、入院の危険が約1/3から1/2にまで減少
することが期待できるとされていることから流行期前に予防接種をうけることが望ましいでしょう。
65歳以上の高齢者と60歳から65歳未満で特定疾患の方が、予防接種法による対象者です。
インフルエンザに限らず、多くの感染症で効果的な予防法は手洗いです。
咳やくしゃみをした時にウイルスが手にたくさん付着します。その手でドアやテーブルなどを触れ
るとそこにウイルスが付着。そのウイルスが付着したドアやテーブルに違う人が触れるとその人の
手にもウイルスが付着。といったように手を介した感染の広がりが否めません。
こういった接触感染予防のためにはこまめな手洗いが効果的です。
高齢者の方(利用者)の手洗いはもとより、介護職員も日頃から手洗いを行う習慣をつけ、感染拡大
防止につとめましょう。図表(介護のひきだしより抜粋)のように汚れが残りやすい箇所を意識し、
手の甲や手首まで洗うようにこころがけましょう。
介護職員が気をつけるべきこと
- テーブルや手すり、ドアノブなど人が頻繁に触る部分はこまめに拭くなど衛生管理につとめる
- 流行前にワクチン接種を行う。利用者へワクチン接種時期を知らせる
-
日頃からこまめな手洗い、うがいを行う
- 自身に発熱などを認めた場合は、直ちに職場と相談し、高齢者との接触は避ける
-
インフルエンザと診断された場合は、出勤は避け、医師の助言も参考にして職場で決めら
日数を休んでから出勤するインフルエンザの他、感染症の基礎知識などもっと詳しく知りたい方は
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