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褥瘡

褥瘡は、身体の骨の突出した部分に長時間の圧迫が加わり、血行に障害を起こして、次第に皮膚や筋肉が崩れていく状態をいいます。
長時間同じ姿勢で座ったり、寝ていると、体重のかかる体の一部がしびれたり、痛くなったりします。
麻痺のある人や寝たきりの人では、しびれや痛みを感じにくかったり、自分で姿勢を変えることができないため、ついには血のめぐりが途絶え、皮膚や組織が障害され、壊死を起こします。この状態のことを褥瘡といいます。
また、加齢に伴う脳血管障害の後遺症や糖尿病など高齢者は慢性疾患を抱えていることが多く、このような基礎疾患によって褥瘡を発症しやすい状態にあります。
褥瘡はいったんできると治りづらいばかりではなく、利用者本人はたいへん苦痛を伴うことが多く見受けられます。体力が衰えている場合には褥瘡から感染症を引き起こし、全身に感染が及び、命に関わることもあります。

 

褥瘡を予防する上では、利用者の「皮膚を観察」し、「褥瘡の発生を予測」することが大切です。観察ポイントとして、好発部位の皮膚の状態、全身の圧迫・摩擦の有無、栄養状態、意識・麻痺・障害の状態、排泄状況があります。全身の圧迫や摩擦によるズレの排除には、体位変換と体圧分散用具を使用する方法があります。体位変換を行うタイミングは、体圧分散マットレスを使用している場合には2~4時間ごと、減圧効果のないマットレスを使用している場合には最低2時間ごとに実施します。
栄養管理が重要であることは、褥瘡の多くが低栄養状態にある利用者に発生していることから言えます。低栄養を改善させるための一般的な必要栄養量は、体重×25~30キロカロリーとされています。栄養評価の指標としては、血清アルブミン値、、体重減少などが用いられています。
排泄状況では尿・便失禁のある利用者に対して、肛門から臀部周囲の清拭および洗浄を行います。その後は、皮膚保護のためのクリームなどを塗布します。(引用:介護のひきだし 情報公表制度対応教材)

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